事前準備は調査の成否を分ける最も重要な工程
重要な工程である理由
- 調査精度の向上と仮説の構築
踏査は「ただ歩く」のではなく、事前準備で立てた「仮説」を検証する作業です。
- ・広域概査: 国土地理院の地図や既存の地質図(地質図Navi)を確認し、広域的な地質分布や構造の傾向を把握することで、現場で注目すべき露頭や変化点を絞り込めます。
- ・地すべり・土石流: 空中写真判読や赤緯地形図(微地形判読)により、地すべり地形(滑落崖、亀裂、隆起)や土石流の堆積扇状地をあらかじめ抽出します。これにより、現場での微地形の見落としを防げます。
- 効率的かつ効果的なルート選定
山地や急峻な地形での調査時間は限られています。
- ・断層調査: リニアメント(活断層を示唆する地形の直線図形)を事前に抽出しておくことで、断層露頭が現れやすい沢筋や切土部を優先的に効率よく巡回できます。
- ・安全性確保: 崩壊地や危険箇所を事前に予測し、回避ルートや緊急時の連絡体制を確保するために不可欠です。
- 調査項目の抜け漏れ防止
目的に応じた「見るべきポイント」を整理することで、再踏査のリスクを最小限にします。
- ・土石流調査: 渓床の堆積物状況や、上流部の崩壊地予備軍の有無など、調査票に基づいた確認事項を整理しておくことで、現場での記録漏れを防ぎます。
- 既存資料との整合性確認
過去のボーリングデータ、災害履歴、既往文献を整理しておくことで、現場で観察された事象が「既知の傾向」なのか
「新たな発見(異常)」なのかを即座に判断出来、より深い考察が可能になります。
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